海江田万里とは、経済評論家、タレント出身の政治家で、特に経済分野に広く深い知識を持っている。ソフトな人柄で、民主党の中でも、国民への説明役を務めてきた。
1949年、東京生まれ。父は新聞記者で、中国の駐在した経験があり、息子に「万里の長城」に因んで、「万里」と名付けた。
1972年に慶應義塾(けいおうぎじゅく)大学法学部政治学科卒業。タレント政治家の秘書になる。その後、タレント、経済評論家として独立。テレビやラジオ、雑誌などで、税金や経済情勢の解説者として活躍した。深夜から朝まで討論するテレビ番組、「朝までテレビ」に出演するようになり、全国的に有名になった。ニュース番組のメインキャスターを務めたこともある。
1993年に、新しく結成された政党、日本新党から衆議院議員選挙に立候補し、当選した。
1996年には、首相になる前の鳩山由紀夫(ゆきお・はとやま)、菅直人(なおと・かん)らと、民主党を結成した。この年に衆議院議員選挙で再当選。民主党の幹事となった。
国会では経済分野を中心に働いてきた。予算委員会、決算委員会、大蔵委員会、国家基本政策委員会、予算委員会、財務金融委員会など要職を歴任。東京都連合会長も務めた。
2010年には経済と科学技術振興を担当する内閣府特命担当大臣に就任。宇宙開発担当大臣も務めた。
2011年に経済産業大臣に就任し、現在に至る。東日本大震災、福島原発事故の後、テレビなどを通じて、政府の取り組みを国民に説明してきた。
趣味は、絵画鑑賞、映画鑑賞、読書、漢詩。スポーツは野球、剣道(2段)。座右の銘は、中国の唐の時代の政治家、魏徴(ぎちょう、580年 - 643年)の詩から引用した「人生意気に感ず 。功名誰か復た論ぜん」。これの意味は、「人生とは、人間同士の気持ちを大切にして生きるもの。有名になることは問題ではない」
(参考)
人生感意气,功名谁复论 Heart is won by heart