日本の伝統的な衣装の着物は、着るだけで異国情緒を味わえます。タイ人も機会があったら是非、トライしましょう。
しかし、着物を着るときに絶対に注意しなければならないことがあります。ひとつは、体の前で合わせる時に、「右前」にすることです。「右前」とは、相手から見て、着物の右側が前になっていることです。すなわち、自分にとっては、左側を前にして着るのです。女の人も、男の人も相手から見て「右前」になっていなければいけません。
「右前」に着るのは、着物も、夏に着る浴衣(ゆかた)も同じです。絶対に「右前」に着て下さい。
一方の「左前」は特別なの着方です。葬式や通夜に、死んだ人に着物を着せるときだけに「左前」にするのです。
着物を着るときに、もうひとつ気をつけなければならないことがあります。それは衿が下がらないように着ることです。これは前も、後ろもです。衿を下げる着方は、夜のお仕事をする芸子さんだけです。普通の人の着物の衿が下がっていると、「品が悪く」見えますので、絶対に気をつけて下さい。着物はしっかりと着るものです。
by たいすけ